ホワイティうめだは、大阪キタエリアにある地下街で、通称「ウメチカ」と呼ばれており、ちょうど大阪メトロ谷町線東梅田駅の北側、御堂筋線梅田駅の南側、阪神電鉄の大阪梅田駅東側に位置します。
ホワイティうめだの歴史
1963年に梅田地下街（ウメダ地下センター）として第1期部分が開業しました。その後、1970年に泉の広場を含む第2期部分が開業しました。1974年におしゃれなブティックを中心に集めた「プチ・シャンゼリゼ」（通称プチシャン）通りを開業し、1987年、全面リニューアルして、地下街全体を指す名称としてホワイトシティから、現在の「ホワイティうめだ」という名前にしました。
2008年には、日常時ももちろん、災害時の地下街の情報伝達の手段として、地下街でのワンセグ、AM・FMラジオの受信が可能になりました。この時期、大阪の「NAＭBAなんなん」と「あべちか」などの地下街に先駆けて、梅田の「ホワイティうめだ」と難波の「なんばウォーク」の両地下街でこの工事が実施されました。
この工事によって、大阪では３、４番目、全国でも６、７番目の「ワンセグ、ラジオが見聞きできる地下街」となりました。この時期、携帯電話の普及などに伴って、全国の地下街でも同様の工事が盛況でしたが、2017年頃になると、スマホの普及に伴って、ワンセグの視聴サービスは終了になります。
2019年、誕生よりすでに50年が経ち、老朽化が目立ってきたため、泉の広場を含む第2期部分のリニューアル工事が開始されます。工事費85億円かけて行った大規模リニューアルは同年の12月に完成しました。
現在は、大阪メトロの子会社が運営しており、大阪メトロの各駅や阪神電鉄、阪急電鉄、JRからも近く、阪急三番街やディアモール大阪にも直結しているため、利便性を買われ多くの人が利用しています。
2019年ホワイティうめだの大規模リニューアル工事
誕生して50年以上が過ぎたホワイティうめだですが、老朽化が進んだことで、2019年に大規模リニューアルをスタートします。工事費58億円もかけて行ったリニューアルは防災機能や飲食店を強化しました。12月にリニューアルオープンした際は大賑わいを見せました。
新しくなったホワイティうめだは、飲食ゾーンを３つのエリアに分けています。お初天神通りに向かう地下街を「扇町ゾーン」と名付け、ランチ需要に特化し、ラーメン店やパスタレストラン、おひとり様でも気軽に利用できる飲食店をそろえました。関西初出店の「野菜を食べるごちそう・とん汁・ごちとん」、 同じく関西初出店の台湾豆花店の「騒豆花」などがあります。
泉の広場のある「泉の広場ゾーン」は、待ち合わせスポットに最適なカフェをそろえました。大阪初出店のベーカリー「グランディール」、大阪地下街株式会社が初プロデュースのフルーツカフェ「ポップンフルーツカフェ」などがそろいます。
東通り商店街につづく地下街は「NOMOKAゾーン」と名付け、スタンディングバルや酒場の通りとして、大阪肥後橋の立ち呑みの名店「わすれな草」が引っ越してきたり、大阪駅前ビルで4店を構える「徳田酒店」が新たに出店したり、日本初上陸の台湾餃子バル「台北餃子張記」が出店したり、様々な居酒屋をそろえました。
泉の広場
1970年に誕生した泉の広場はホワイティうめだのシンボル的存在であり、また、場所的にも曽根崎東交差点の真下、扇町通りと新御堂筋の交差したところにあったため、大阪の待ち合わせ場所としては有名でした。
泉の広場はイタリアのミラノをイメージして噴水が設置されていたのですが、災害時の妨げになるということや、スペースをイベントに活用するときの妨げになるというこことからリニューアル工事の時に撤去し、「ウォーターツリー」など新たなシンボルが設置されました。
2019年のリニューアル工事では、ネイキッドが空間演出を手掛けた新たな「ウォーターツリー」が登場。LED照明を使った時間や季節に合わせて変化する「ウォーターツリー」にリニューアルしています。
